先日の東京での宿泊は、『澤の屋旅館』へ。
建築やデザインとは、まったく別の興味で
以前からずっと気になっていた旅館。
下町情緒漂う上野の近く谷中にある
部屋数はわずか12室の小さな宿。
せまっ!
風呂・トイレもない小さな4.5畳一間。
窓からの景色は電線だけ…
一見何の変哲もない、昔ながらの家族旅館ですが
宿泊客の9割が外国人客という、外国人御用達の宿。
今まで約30年間で100ヶ国以上
外国人宿泊数は、延べ15万人以上で
このうち3割がリピーター。
リーズナブルな価格とは言え
宿泊稼働率は9割近くを維持しているというからスゴイですね。
ガイドブックとして世界一のシェア、
バックパッカーのバイブル「ロンリープラネット」にも掲載。
だからと言って、若者だけでなく
家族連れから、老夫婦まで幅広い年齢層で賑わっているという。
この日は、日本人のお客さんも数人。
最近は、逆輸入みたいな感じで、
珍しいと思って宿泊する日本人も増えているという。
私もその典型ですけど…(苦笑)
ロビーには英語版の日本各地の観光パンフレット等がずらり。
それそれが小さなコトですが
館内には、日本を感じてもらう工夫や
個人旅行が主流である外国人宿泊者のニーズに
的確に応えている部分も多々。
特別なサービスや便利さ、快適性はありませんが
日常遣いのホスピタリティを感じます。
家族経営ゆえに、ときに垣間見える
親子三代の普通の暮らしぶりが
独自の文化に触れることを好む外国人にとって
興味深いのかもしれませんね。