先日、胆振地方を襲った大規模停電。
実家が停電区域内に。

夕方までには復旧するだろうと楽観的に思っていたけど、
一向に詳しい状況がプレスリリースされず、
全く復旧へのスケジュールが見えない状況。

『ガスコンロで、暖をとっているから大丈夫』
との父からのメールに、ガスコンロ??
とりあえず、ストーブを積み
室蘭へ車を走らせることに。


FFの石油ストーブが
ありましたが
電源がなければ、起動しないし・・・
物入の奥に電源不要の
アラジンのストーブが
埋もれいてることを思い出し、
引っ張り出す。

レトロなフォルム、
静かに美しく燃える青い炎、
芯が灯油を吸い上げて
燃焼させるという
極めてシンプルな構造に魅せられ、
以前購入したもの。

 

 


静かに揺れる波状の炎が、
どこか神秘的で美しい。

FFストーブのように、
気になる風や音がないので
とっても心地良い暖かさを
与えてくれますが、
タイマーなど便利な機能は一切なく、
点火は手動、火力は一定、給油が面倒など
一般的なストーブと比べると
機能は劣るし、手間もかかります。

そんな、どちらかというと
実用的でないストーブに
活躍できる機会が
やってきました。

 

登別市内に入ると、家の灯りはもちろん、
コンビニエンスストアや、外灯から信号機まで
街のあかりがすべて消えています。
本来あるべきものがない状況って
とても違和感があります。

マンションのエレベーターが停止しているため、
強風が吹き荒れるなか
ストーブと灯油のポリタンクを抱え
月あかりと、小さな懐中電灯をたよりに
5階まで外部階段を駆けのぼる。

もう真夜中だし、
どれだけ部屋が冷え込んでいるかと心配していたら
あれ?意外に暖かい?

 

ガスコンロは朝から弱火で付けっぱなしらしい。
コンロでここまで暖かくなるものかと思っていたら
小さなポータブルストーブが・・・

電気は使えないし・・・何のストーブ?

 

カセットボンベのガスストーブです!
ホームセンターで見たことがある!
コンパクトで軽量、電源不要、
非常時等の備えとして
使えますね。

これは思いつかなかったなあ・・・

一応、アラジンのストーブを
セッティングして
父からは感謝されましたが
札幌への帰路、
車中は敗北感が漂っていました。