海という名の戦場 vol.7 - 遠征編 -
[海王の気配]
午前3時30分、まだ辺りは暗闇の中、海王討伐に向けて出航する。
今回は道南エリアのBIG BOSSこと、大将K氏にお世話になり戦艦GARUDAに乗船させていただく。
戦艦には見た事も無い装備が…、どうやらトローリング作戦で海王を仕留めるらしい。
出航から2、3時間と経過し、空も明るくなって来た頃、ふとcaptain遠藤氏を見ると、なんと寝ている!!
普段戦闘中に寝る事なんてないCaptainが… 、実はトローリング作戦というものは、戦艦自体でルアーを引くため、乗組員はあまりやる事がないのである。
「戦いたいのに戦えない…(竿を持ちたいのに!!)」何とももどかしい気持ちになるが、対海王戦のノウハウがない僕らは、ただ見ているしかない…、見るのも勉強だと自分に言い聞かせながら…
作戦実行から4、5時間が経過した所で、遂に海王をとらえる!!
船上には緊張が走りだし、鼓動が高まる中、その神々しい姿が海面に浮上してくる…
がしかし、一瞬その姿を確認したところで、海王は僕らをあざ笑うかのように海中深くへと帰られてしまった…
愕然とし、また退屈な時間が始まるのか…などと僕の気持ちが折れかけていたその時、
この状況に耐えきれなくなった者がいた!!
Ace田村氏である! 武器を片手にひとり海王へ挑み始める。その鋭い眼光は、海中深くの海王へ向けられていた。
これを機にクルーのテンションが再び高まりはじめ、さらには戦艦周辺に鳥山がたつ程の海王の気配が出始めたのだが、海王はそう簡単には相手をしてくれない…
海王たる所以である。
つづく